シジュウカラの社会note

食と農、会計税務、学び直しを切り口に、 社会のしくみを考えるための思考ノートです。人は、いつでも設計しなおせる。

【簿記論と財務諸表論】どっちから始める?

結論:迷ったら「簿記論」から始めよう

――ワーママ×異業種(新聞社)時代に簿財合格した私が語ります

税理士試験の勉強を始めると、最初に多くの人が悩むのが
**「簿記論と財務諸表論、どっちから始めるべき?」**という問題です。

結論から言います。
迷ったら、簿記論から始めましょう。

私はワーママとして家事・育児をこなしながら、異業種である新聞記者として多忙な日々を送りつつ、簿記論・財務諸表論の両方に合格しました。その経験から断言できます。遠回りに見えても、最短ルートは簿記論からです。


簿記論のほうが難しい?それでも「簿記論から」が正解な理由

よく言われますよね。
「簿記論のほうが難しい」
「計算が重くて大変」
「まずは財務諸表論で肩慣らしをしたほうがいい」

確かに、**簿記論の合格率は10〜15%**と低く、財務諸表論は最近では20%近くに達しています。数字だけ見れば、財表から始めたくなる気持ちはとてもよくわかります。

それでも、私は声を大にして言いたい。
だからこそ、簿記論から始めるべきなのです。


簿記論最大の壁は「計算力」ではなく「取捨選択」

簿記論の計算は、確かに重い。
でも本当に時間を奪われるのは、**計算そのものより「問題の取捨選択」**です。

全部解こうとすると、時間が足りない。
でも、どこを捨て、どこを拾うか――この判断力は、実際に簿記論を回し続けないと身につきません。

つまり、簿記論の勉強とは
「計算×戦略×判断」のトレーニングなのです。


簿財の範囲は9割かさなる。だから順番が重要

簿記論と財務諸表論は、試験範囲の約9割がかさなります。

・同じ仕訳
・同じ会計処理
・同じ考え方

違うのは「聞かれ方」だけ。

ここで効いてくるのが、
理論 → 計算 → 理論 → 計算
という自然な理解の循環です。

簿記論で計算をゴリゴリ回す

財務諸表論で「なぜそうなるのか」を言語化する

再び計算に戻ると理解が一段深まる

この往復運動が、知識を「使える力」に変えてくれます。


理論は、あとから必ずついてくる

財務諸表論の理論に苦手意識を持つ人は多いですが、正直に言うと
財表理論は作文レベルです。税法とはレベルが違って簡単。キーワードをつなぐのみでOK!!!

暗記は必要です。でも、
簿記論で計算を通じて「体感」していれば、
文章の意味が自然に入ってきます。

逆に、理論だけ先にやると
「言葉は知っているけど、実感がない」
状態に陥りがちです。


簿記論の計算は筋トレと同じ。やめた瞬間に衰える

ここは本当に大事なので、はっきり言います。

簿記論の計算は、完全に筋トレと一緒。

・やれば伸びる
・やめれば落ちる
・継続すれば裏切らない

一度身についたように感じても、手を動かさなければ、あっという間に衰退します。
だからこそ、勉強時間が限られるワーママ・社会人ほど、最初に簿記論で「計算筋」を作ることが重要なのです。


勉強時間の目安と現実的な戦い方

目安としてよく言われるのは、
簿記論・財務諸表論ともに450〜500時間

簿記二級からのステップアップでも、
「1級に合格していなくても受験可能」ですが、
前提知識は確実に必要です。

とはいえ、
働きながらでも合格は十分可能。

私自身、
・週ごとに「勉強時間」「問題数」を管理
・リラックスタイムを意識的に確保
・モチベーションが落ちたら「合格後の生活」を具体的に想像

こうした工夫で乗り切りました。


まとめ:迷ったら、簿記論から始めよう

もう一度、結論です。

簿記論と財務諸表論、どっちから始める?
簿記論から始めよう。

・範囲は9割かさなる
・計算が土台になる
・理論はあとから必ずついてくる
・簿記論の筋肉は早めに鍛えるべき

忙しい人ほど、順番がすべてです。
遠回りに見える道が、実は一番の近道。

これから勉強を始めるあなたの選択が、
少しでも軽く、確かなものになりますように。

 

私が実際に使ってよかったおすすめ教材2つ

「簿記論から始めよう」と言われても、
じゃあ何を使って勉強すればいいの?
ここが一番不安ですよね。

そこで最後に、ワーママ×異業種×限られた時間という条件下で、私が実際に使って「これは回せた」「これは合格に直結した」と感じた教材を紹介します。

柴山式簿記1級講座(商業簿記・会計のみ)

柴山政行著/柴山会計ラーニング㈱

まず簿記論対策で圧倒的によかったのが、
**柴山式簿記1級講座(商業簿記・会計)**です。

この教材の最大の強みは、
👉 アウトプット重視で、高速回転しやすいこと。

簿記論の計算は、とにかく

  • 手を動かす

  • 何度も解く

  • 迷わず処理できる状態を作る

これが命ですが、柴山式はその設計がとても合理的です。

✔ 無駄な説明が少ない
✔ 問題→解答→考え方の流れがシンプル
✔ 「考え込ませない」構成

だから、
仕事と育児の合間でも、回せる。
これが本当に大きかった。

簿記論の計算は「筋トレ」。
柴山式は、筋肉を落とさず、毎日触れる教材として最適でした。


ネットスクール

「税理士 財務諸表論 穂坂式 つながる会計理論」

穂坂治宏著

そして財務諸表論で、
「これは神教材だ」と思ったのがこれです。

正直、財表理論って
・文章が固い
・何を言っているかわからない
・眠くなる

…となりがちですが、
穂坂先生の理論は違います。

👉 とにかく読みやすい
👉 話しかけられている感覚
👉 計算とのつながりが見える

まさにタイトル通り、
「つながる」会計理論。

 

税理士財務諸表論穂坂式つながる会計理論【第3版】

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(2026/2/18 19:54時点)

簿記論で計算をやっている人ほど、

「あ、これ簿記論でやったやつだ」
と腑に落ちる場面が何度も出てきます。

理論が
「暗記するもの」
から
「説明できるもの」
に変わる感覚がありました。

財務諸表論に不安がある人ほど、
めちゃくちゃおすすめです。


教材選びも「順番」がすべて

改めて強調したいのは、
教材そのものの良し悪し以上に、
順番と使い方が大切だということ。

  • 簿記論:柴山式で計算を高速回転

  • 財表:穂坂式で理論を言語化

  • 理論 → 計算 → 理論 → 計算 の往復

この流れができると、
勉強が「積み上がる感覚」に変わります。

 

そのあとは過去問を回していけば、同時合格です!