シジュウカラの社会note

食と農、会計税務、学び直しを切り口に、 社会のしくみを考えるための思考ノートです。人は、いつでも設計しなおせる。

【確定申告】個人事業主の「家事按分」とは?車・家賃の計算方法を解説

個人事業主の確定申告でよく出てくる言葉が「家事按分(かじあんぶん)」です。
特に多い質問が

✔ 自宅を事務所として使っている
✔ 車を仕事とプライベート両方で使っている

というケース。

この記事では、国税庁の考え方をもとに、家事按分の基本と具体的な計算方法をわかりやすく解説します。ポイントは、合理的な基準。走行距離や、面積、利用日数など。


家事按分とは何か

家事按分とは、
仕事と私生活の両方に使っている費用を、事業分だけ経費にすることです。

例えば

・自宅の家賃
水道光熱費
・通信費
・車両費

などは、仕事にも生活にも使われます。

このような費用は全額を経費にはできません。
事業で使った分だけを合理的に分けて経費にします。

これが家事按分です。


国税庁の基本ルール

家事関連費は原則として経費にできません。
ただし、業務に必要な部分を明確に区分できる場合は、その部分だけ経費にできるとされています。

つまりポイントは1つ。

👉 合理的な基準で分けること

感覚や適当な割合ではNGです。


家事按分の代表例① 車両費・車検費用

ココナラ相談で特に多いのが車です。

車の按分方法は主に2つ。

①走行距離で計算

最も客観的でおすすめ。

事業走行距離 ÷ 総走行距離


年間1万km走行
事業使用4000km

→ 40%を経費


②使用日数・時間で計算

営業日数などで計算する方法。


年間365日中
仕事で120日使用

→ 約33%を経費


車検費用・保険・ガソリンも同じ

車に関係する費用はすべて同じ割合で按分します。

・車検
自動車保険
・ガソリン
・駐車場代

などです。


家事按分の代表例② 自宅を事務所として使う場合

これも非常に多いケースです。

最も一般的なのは 面積割合

計算方法

事務所部分の面積 ÷ 自宅全体の面積


自宅60㎡
仕事部屋12㎡

→ 20%を経費


対象になる費用

・家賃
・住宅ローン利息
・固定資産税
・電気代
・インターネット

など。

ただし、生活専用スペースは対象外です。


按分割合は記録が重要

税務調査で確認されるのはここ。

✔ どうやって割合を決めたか
✔ 記録があるか

例えば

・走行距離メモ
・間取り図
・業務日誌

などを保存しておきましょう。


よくある誤解

❌ 適当に半分にする

合理性がないと否認されます。

❌ 全部経費にする

プライベート部分は不可。


家事按分できる主な経費一覧

・家賃
・光熱費
・通信費
・車両費
・保険料


家事按分は節税ではなく正しい計算

家事按分は「経費を増やすテクニック」ではありません。

👉 本来の事業費を正しく計算するための制度

です。

必要以上に経費を計上すると、税務調査で修正される可能性があります。


まとめ

家事按分のポイントは3つ。

✔ 事業利用分だけ経費
✔ 合理的な基準で計算
✔ 記録を残す

車は距離か日数。
自宅は面積。

これが基本です。


もし迷ったら
「第三者が見ても納得できるか」
これを基準に考えると判断しやすいです。