2026年4月から、私は税法大学院へ進学しました。
「時間が足りないのでは?」と、昨日も高校の同窓会でみんなに問われましたが、そんな思いは全くありません。むしろ、パズルを作っていく感覚――で、とても楽しい。
これが率直な感想です。
もちろん、捨てるものは捨てています。
これはいる、いらない。
断捨離をかなりしています。そのおかげか、副業などで握っていたものを手放す覚悟というかマインドができました。
今年から勤務時間を1時間短縮し、7時間勤務から6時間勤務へ変更しました。収入は月5万円ほど減ります。それでも、大学院研究に向き合う時間を確保するためには必要な選択でした。
そして最近、修士論文のテーマを正式に「法人税法における寄附金」に決定しました。
寄附金課税というテーマは、単純に「これは寄附金」「これは経費」と割り切れるものではありません。経済合理性、対価性、事業関連性など、多くの論点が複雑に絡みます。
とはいえ、研究を始めると、当然ながら必要になるのが「文献」です。
租税法研究をするうえで避けて通れないのが、判例評釈や論文の読み込みです。
もちろん、基本書として、金子宏先生の「租税法」 はすでに持っています。税法を学ぶ人なら、一度は手にする本でしょう。
しかし、修士論文となると、それだけでは足りません。
学説の整理、先行研究の確認、判例評釈の比較など、雑誌論文レベルの資料が必要になります。
そこで今回、初めて本格的に国立国会図書館の複写サービスを利用してみました。
国立国会図書館、実はオンラインでかなり使える
正直、以前の私は「国会図書館って、研究者が東京まで行く場所」というイメージを持っていました。
しかし調べてみると、かなりオンライン対応が進んでいました。
まず、利用登録ですが、これはオンラインで仮登録が可能です。
私もまずWebから仮登録を行いました。
その後、本登録完了までには5日ほどかかりましたが、進捗はメールで連絡が来るため、不安はありませんでした。
「研究のためにわざわざ平日に図書館へ行かなければならない」と思っていたので、これはかなりありがたかったです。
子育て中だと、「平日にまとまった時間を確保する」ということ自体が難しいのです。
子どもの予定、仕事、家事。
そこに大学院の課題や研究が入ってきます。
図書館へ移動する時間を確保するだけでも大変です。
だからこそ、オンラインで登録できるだけでも、かなり助かりました。
まずはCiNiiで論文検索
今回、私は寄附金関連の基礎論文を探すため、まずは CiNii Research を使って検索しました。
大学院へ進学して改めて感じたのですが、「検索力」は本当に重要です。
どんなキーワードで探すのか。
どの論点で探すのか。
どの学者の論文を追うのか。
この段階で、研究の方向性がかなり変わってきます。
今回は、
- 寄附金
- 経済合理性
- 対価性
- 法人税法
- 判例評釈
などのキーワードで検索を進めました。
すると、「読みたい」と思う論文がいくつか見つかったのですが、大学図書館で電子閲覧できないものもありました。
そこで利用したのが、国立国会図書館の複写サービスです。
PDFは便利。でも、かなり高い
今回、実際に申し込み画面まで進めて驚いたのが、「PDFと紙で価格差がかなりある」ということでした。
私は最初、「PDFの方が楽だし、すぐ読めるからいいかな」と考えていました。
しかし、見積画面を確認すると、PDFは紙の3〜4倍程度高額になるケースもありました。
これは正直、驚きました。
もちろん、PDFにはメリットがあります。
- 届くのが早い
- 検索できる
- データ保存できる
- iPad等で読める
など、研究との相性は非常に良いです。
ただ、大学院生とはいえ、現実には予算もあります。
私の場合、今年は大学院学費だけでもかなりの負担があります。
そのため今回は、「まずは紙で取り寄せてみよう」と判断しました。
郵送で依頼しましたが、到着までは1週間程度かかりそうです。
ただ、それでも私は十分価値があると思っています。
“時間を買う”という発想
今回、国会図書館の複写サービスを使って強く感じたのは、
「これは文献を買っているのではなく、“時間”を買っている」
ということです。
もし自分で図書館へ行くとしたら、
- 移動時間
- 交通費
- 滞在時間
- コピー時間
などが発生します。
しかも私は、仕事もあり、子どもの予定もあります。
子どもの運動会、学校行事、習い事。
日常はかなり慌ただしいです。
そうした中で、研究時間を確保するには、「移動」を減らすしかありません。
もちろん、お金はかかります。
しかし、「時間がない人」ほど、このサービスは価値が高いのではないかと感じました。
特に、
- 社会人大学院生
- ワーママ
- 子育て中の資格受験生
- 地方在住の研究者
には、本当にありがたいサービスだと思います。
研究は、意外と地味な積み重ね
大学院へ進学すると、「研究」と聞いて華やかなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし実際は、とても地道です。
論文を探し、判例を読み、学説を比較し、自分なりに整理していく。その積み重ねの連続です。
今回の寄附金研究でも、まずは基礎的な論文を読み込み、学説や判例の整理から始める予定です。
まだ複写資料は届いていません。
それでも、「あの論文が届く」というだけで少し楽しみです。
私の場合、夜は子どもと一緒に寝てしまいます。
その代わり、朝は5時ごろに起床し、7時ごろまでを研究や課題制作の時間にしています。
家族がまだ眠っている静かな時間に、コーヒーを淹れ、論文を開き、少しずつ考えを整理していく。
そんな積み重ねが、社会人大学院生としての生活なのだと思います。
時間がない。
だからこそ、移動時間を減らし、必要な文献へ効率的にアクセスできる国立国会図書館の複写サービスは、これからの研究生活において、大きな味方になりそうです。