SOKKA! ーシジュウカラの社会noteー

「わからない」を「SOKKA!」へ。 40代からの挑戦は、意外と面白い。 このブログでは、税金・会計・経営・AI・大学院での学びなど、難しく感じるテーマを「なるほど!」と思えるよう、実体験を交えてわかりやすく発信しています。 元農業新聞記者、会計事務所勤務。税理士試験3科目合格、税法免除大学院で研究中。 仕事も、お金も、学びも、人生も。40代からの挑戦を支える「生活OS」を、一緒にアップデートしていきましょう。YukaShibasaki

40代からの挑戦は意外と面白い。学び直しと、会計・税務・暮らしのヒント。
「そっか!」と思える視点を届けるブログです。

【経営者の考え方】「決断しない」という決断。仕事を外れた私が師匠から学んだ本当のリーダーシップ

「行動こそ正義。」

私は長年そう信じてきました。

新聞記者として18年間、現場へ飛び込み、事実を集め、記事を書く。税理士試験でも迷うより先に動き、挑戦を続けてきました。

そのため、「決断力」と「行動力」は自分の強みだと思っていました。

しかし今回、副業先の会計事務所での経験を通じて、その考え方が大きく変わりました。

外部顧問先の担当を外れることに

私は外部スタッフとして、クラウド会計の導入支援や経理教育などを担当していました。

ところが、組織内での役割や責任の持ち方、コミュニケーションの取り方などを巡り、最終的には現在担当している外部顧問先についても、今後は任せないという判断になりました。

当初は悔しく、「もう辞めよう」と思いました。

しかし、今振り返ると、原因は相手だけではありませんでした。

「正しさ」は、時に信頼を失う

私は記者時代から、「おかしい」と思ったことを率直に伝え、本質を追究する姿勢を大切にしてきました。

この姿勢は私の強みです。

一方で、組織の中では、その切れ味の鋭さや「正しさ」を優先する姿勢が、関係者との信頼関係を損ねる結果につながってしまいました。

事実を指摘することと、相手が受け止められる形で伝えることは、まったく別の能力だったのです。

また、「感情的にすぐ返信しすぎる」「結論を急ぎすぎる」という指摘も受けました。

最初は受け入れられませんでした。

しかし時間をかけて考えるうちに、「経営者として成長するなら避けて通れない課題だった」と思えるようになりました。

師匠から言われた「白黒つけすぎたね」

そんな私に、代表はこう言いました。

「白か黒か、はっきりさせすぎたね。」

さらに、

「少し時間を置いて、チャンスが来るのを待ってほしい。」

とも言われました。

最初は意味が分かりませんでした。

しかし今なら、その言葉の重みが理解できます。

「決断しない」という経営判断

私は、

  • 続ける
  • 辞める

この二択しか見えていませんでした。

しかし経営者には、もう一つの選択肢があります。

「今は決めない」という決断です。

これは優柔不断ではありません。

組織も、人も、環境も変化します。

判断材料がそろうまで待ち、未来の可能性を閉ざさない。

これも立派な意思決定なのだと学びました。

選択肢を残す経営者の思考

一度関係を断ってしまえば、その選択肢は狭くなります。

しかし判断を保留すれば、

  • 継続する
  • 新しい形で協力する
  • 自分から断る
  • 将来あらためて一緒に仕事をする

すべての可能性を残せます。

私はこれまで「すぐ決めること」が正しいと思っていました。

でも経営者は、「選択肢を残すこと」も大切にしているのです。

時間が経てば、自分も変わる

代表は、組織も将来的には変わる可能性があることを話してくれました。

そして、私自身も3年後には大学院を修了し、税理士として新しいステージに立っている予定です。

その頃には、今とは立場も経験も大きく変わっているでしょう。

だからこそ、「今だけ」で未来を決めない。

この長い時間軸こそが、経営者の視点なのだと感じました。

経営者としての学び

今回の出来事は決して楽しい経験ではありませんでした。

それでも、私にとっては大きな財産になりました。

学んだことは次の4つです。

  • 正しさだけでは信頼は築けない
  • 相手に届く伝え方も経営者の能力である
  • すぐに決断しない勇気を持つ
  • 未来の自分のために選択肢を残しておく

私は税理士を目指しています。

税務や会計の知識だけでなく、人との関わり方や組織マネジメントも学び続けなければ、本当の意味で経営者を支える税理士にはなれません。

今回の経験は、決して失敗ではなく、「経営者になるための授業料」だったのだと思います。

おわりに

行動することは、今でも大切だと思っています。

ただ、その前に一度立ち止まり、

「今、本当に決断するタイミングなのか。」

と自分に問い掛けることも、経営者には必要なのだと学びました。

決断しないこと。待つこと。選択肢を残すこと。

これは私が師匠から学んだ、経営者としての大切な考え方です。

もし今、仕事や人間関係で悩み、「今すぐ答えを出さなければ」と感じている方がいたら、あえて一つお伝えしたいことがあります。

未来の自分が選べるように、今は扉を閉めない。

そんな選択も、時には最善の経営判断なのかもしれません。