取材現場で感じた違和感
取材を続ける中で、私が繰り返し感じていたのは、
「話せる話題」と「話されない話題」がはっきり分かれているということでした。
作物の品質や栽培技術、地域の工夫については、誰もが生き生きと語ります。
一方で、収支、税金、制度、将来の見通しといった話題になると、空気が少し重くなる。
「税金の話は、正直よく分からなくて」
「そのへんは専門家に任せているから」
「今は忙しいから、落ち着いたら考えます」
どれも、責められる言葉ではありません。
むしろ、とても誠実で、現場を大切にしているからこその言葉だと思います。
ただ、その「後回し」が積み重なった結果、
本来なら防げたはずの不安や負担を抱えてしまう人を、私は何人も見てきました。
問題は農業ではなく「構造」だった
長く取材をしてきて分かったのは、
この問題が農業特有のものではない、ということです。
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情報にアクセスできる人と、できない人
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数字を言語化できる人と、感覚だけで判断せざるを得ない人
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「お金の話=怖いもの」と刷り込まれてしまった人
これは、農業だけでなく、
小さな事業を営む人、家計を切り盛りする人、子育て中の家庭にも共通しています。
制度はある。支援もある。
けれど、それを「自分の言葉で理解できる形」に変換してくれる存在が、圧倒的に足りない。
私は記者として、制度を紹介し、課題を伝えてきました。
それでも、「知っている」と「使える」の間には、大きな溝があると感じていました。
なぜ税理士を目指すことにしたのか
記者として取材を続ける中で、私は次第に思うようになりました。
「伝える」だけでは、足りないのではないか。
制度の外側から眺めるだけでなく、内側から支える役割が必要なのではないか。
税理士という仕事は、
単に税金を計算する職業ではありません。
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数字を整理し
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制度を翻訳し
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その人の暮らしや事業に合わせて、現実的な選択肢を示す
それは、私が18年間、取材現場で見続けてきた
「本当は必要とされている役割」そのものだと感じました。
農業と税は、決して遠い存在ではありません。
どちらも、「続けるための土台」を支えるものだからです。
これから書いていきたいこと
このブログでは、
税やお金の話を、専門用語ではなく、暮らしの言葉で書いていきたいと思っています。
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忙しくても、考えることをあきらめなくていい
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完璧でなくても、設計はできる
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数字は、怖いものではなく、味方になる
農業記者として現場を歩いてきた視点と、
これから税理士として学び、関わっていく立場の両方から、
「続けるための考え方」を共有していきます。
仕事や家庭、学びの中で「このままでいいのだろうか」と感じているなら、
このブログが、少し立ち止まって考えるきっかけになればうれしいです。